ときどき、辞書を見ていると
これはゼッタイに使うことないだろうなぁ、と思う字を目にする。
例えば、その1つが
「聡明 cong(1) ming(2)」
聡明である、とか、賢い、利口であるという意味を持つ。
日常会話の中で、この言葉を使う機会って少ないですよね。
まさか、
「おはよう。」「おまえ、賢いなぁ。」
↑なんて、会話しないでしょ!?(笑)
今回のブログは、「聡明」の使い場の紹介です。
★ こんな時に、聡明を使ってみる ★
中国人の性格、
それは、このブログで何度も書いてきた、
ブログ読者のみなさんもご存知のとおり、
周りより自分。とにかく自分。自分をよく見せよう!
そういう考えを持つ。
会社の面接なら、
ちょっとハッタリでもいいから実力以上を見せつける。
リアルにいえば、TOEIC500点⇒700点オーバーなんて当たり前。
仕事の時には、
周りにいる同僚はライバル。
同僚以上にビジネスパフォーマンスを見せる。
電車に乗ったときにも、
座りたいんなら、すっごい狭いポジションにも、
カラダをグイグイッと押し込みながら強引に座り込む(笑)。
(↑上海の地下鉄で見た、椅子取り合戦はスゴかった!!)
そんな「自分大好きッコ」の中国人なのだから、
「自分」を誉めてくれるととっても嬉しい。
120%の誉め殺しでは、
「太好了! tai(4) hao(3) le 」を勉強した。
これは、いつでも、どこでも使える「誉め言葉」、
オールマイティーなフレーズ。
でも、誉めるときでも「相手のアイデアが素晴らしい」とか、
「チョット頭を使った結果」に対する「誉め言葉」として使うんなら、
こちら↓のフレーズの方がシックリくる。
「アイヤー、聡明的人縲怐@cong(1) ming(2) de ren(2) 」
(最後の、「人」の部分はだんだん上げていく感じで言う)
訳すと、こんな感じ。
「なんて、かしこいヒトなんだぁ縲怐I!!」
ポイントは、「アイヤー」という表現。
これは、驚いたり、意外に思ったりするときに発する言葉。
正直言うと、「アイヤー」が加わったおかげで、
かなり大げさな言い方に変わった。
でも、いいアイデアを出したヒトにはとにかく誉めてあげる。
これでもかっ!と思うぐらい。それが中国でのベストプラクティス。
中国人はストレートな性格で、中途半端は嫌い。
白か?黒か? と聞かれたら 白、黒、キッチリ返す。
日本人なら、
「灰色」とか、
ワケのわからない曖昧な答えを出してくるかもしれないが、
その当たり前は中国では通じない。
それは誉めるのも一緒。とにかく中途半端はNG。
少し大げさ気味ぐらいで誉めるほうが、かえってよかったりする。
さあ、おさらいしますよ。
「とにかくすばらしいアイデアを出してきたら、」
「そいつの英語がペラペラだったら、」
「初めての中国、道案内してくれた時には、」
「ご飯をごちそうしてくれたのなら、」
「椅子取り合戦のプロには、(笑)」
「アイヤー、聡明的人縲怐@cong(1) ming(2) de ren(2) 」
です。
誉められて、嫌なヒトはいないでしょ?
ましては、中国人は「自分大好きッコ」だから
誉められることを特に好む。
商談でも、恋愛でも、何でも、チョットした行為を
誉めて、誉めて、距離をグッと縮めたあとに
本来の行動に移すべし。